(無題)

四国旅行第1日目。

6:20頃、岡山駅接近を知らせる車内放送で起床。

うーん、凄い霧だな…
この濃霧の為に岡山駅で行き違いとなる
快速マリンライナーが遅れ、若干遅れての発車に。
ここから先の宇野線、本四備讃線は単線になります。
いよいよ四国だ…!


雲海の上を行くサンライズ瀬戸。
が、ここで重要な事に気が付く。
シャワーカードをまだ使っていない。
今使わなければ使わないまま終わるし、
かと言って今シャワーを浴びると
四国に渡る瞬間を見逃してしまう…
どうすべきか…


悩んだ末、シャワーをとる事に。
本四備讃線は四国新幹線でもできない限り
いつでもまた渡る事が出来るのに対し、
サンライズ瀬戸のシャワーは
今回使わないと一生使えず終いになりそうなので。
シャワーカード1枚で6分間使用出来ます。
シャンプー、ボディソープは備え付けのものがあります。
サンライズ瀬戸での朝シャンは気持ち良いです。


シャワーを終えて出て来たところで丁度四国上陸。
初四国です!


変な形の丘が沢山ありますね。


7:32、5分遅れで終点の高松駅に到着。
サンライズ瀬戸とお別れか…


高松駅はさぬきうどん駅の別名があります。
サンライズ瀬戸さぬきうどん行き…
うーん、シュール。


こんな入場券も売っていました。


高松での朝食はやっぱりうどん。
本番の讃岐うどんです。


高松駅外観。
函館駅と同じく連絡船時代の名残で
スイッチバックのような構造になっています。
顔が描いてありますが、
このゆるキャラ(?)の名前は
「たかまつ えきちゃん」だそうです。
何の捻りも無くてワロタ。


岬に向かって歩いてみます。


赤灯台。
色ガラスで出来た灯台なんだそうです。


岬から見た高松の街。
本州と橋で繋がれた今でも
連絡船が現役で運行しています。
うーん、何故こんなに霧がかかっているのだろう…


日本一面積の小さい香川県ですが、
何気に私鉄があります。
高松琴平電気鉄道、通称琴電です。


高松城趾の傍を走る琴電。
ICOCAが高松でも使えるようになる以前は
四国で唯一ICカードの使える鉄道だったりもしました。


高松駅周辺はこれと言って見るものが無いので
琴電の高松築港駅から
9:30発琴平線普通琴電琴平行きに乗車。
内陸部を短絡しているのでJRより運賃が安いです。


思ったほど田舎ではない沿線。
やはり変な形の丘がそこかしこにあります。
地理の授業でこんなのやったっけ…


10:32、琴電琴平駅に到着。


琴電のマスコットキャラクター、ことちゃんとことみちゃん。
友達でも恋人でもなく夫婦なんだそうです。
可愛かったのでグッズを買ってしまいました。


これが四国初の鉄道ICカード、IruCa。
SUICAやPASMOと互換性があれば即購入したのですが、
香川県でしか使えないという事で残念ながら却下。
デザインはSUICAやPASMOよりずっと良いのに…


琴電琴平駅外観。
瓦葺きの屋根です。


駅に降り立ってから知ったのですが、
琴平はあの金刀比羅宮がある場所だそうで、
折角なので列車を1本遅らせて行ってみる事にしました。
石造りの階段をひたすら上ります。
荷物を預かってくれるというお店があったのですが、
10kgそこらの荷物、大峯に比べたらチョロい!
と格好付けて利用しませんでした。
後から考えてみると無駄な体力を使ったかも…


この金刀比羅宮は金比羅狗でも有名です。
飼い主が飼い犬に道中の食費と初穂料を持たせ、
金刀比羅宮までお参りに行かせた事に由来するとか。
伊勢神宮にも同じような話がありますね。
そんな訳で、金刀比羅宮では
ペット同伴の参拝が許可されています。
愛犬を連れてくれば良かったかな…


巨大なスクリュー。
金刀比羅宮は水運の神様として有名です。


階段を上る事785段で御本宮に到着。


御本宮から俯瞰した琴平の街。
上ってきた甲斐があったというものです。


が、この御本宮の先にも階段は続いている様子。
ここまで来たので行く事にします。


ひたすら上ります。


途中にあったモノレール。
これで物資を上に送るようです。
歩荷しないんだな…


御本宮から更に583段、厳魂神社(奥社)に到着。
鹿児島大学の水産学部の人達も居ました。
航海研修で来ているのだとか。
一緒に記念写真を撮ったりしました。
流れでお神籤を買ってみる事に。
結果は小吉。
「学問 基礎を見直し勉学せよ」
うっ、最近サイクリングとかで
余り勉強出来ていないからな…
「旅行 金銭の費多し慎め」
サンライズ瀬戸を使った事が見破られた!?
神様は凄いと思った(小並感)
バーナム効果でも良いのです。
お神籤や占いというのは
自分の生活を改めるきっかけなのですから。
お守りも買おうか迷いましたが、
「金銭の費多し慎め」と
他ならぬ金比羅様に言われたのでやめました。


厳魂神社から俯瞰した琴平の街。
目を凝らしてみるとJR土讃線の列車が居たりします。
…下山するか。


途中の茶屋で一休み。
和三盆ソフトクリーム。
ちゃんと上りで価格調査しておいたのさ!


あと、朝食に続き讃岐うどん。
やはり美味しい。
麺や出汁よりも薬味の美味しさに惹かれました。


琴平からはJRに乗り換えます。
洋風なんだか和風なんだか分からない琴平駅。


14:13発JR土讃線普通阿波池田行きに乗車。


讃岐財田駅を過ぎるとどんどん山深くなってきます。


トンネルを抜けるとそこには―


―駅があった。


と思ったら通り過ぎた?


いえいえ、これはスイッチバックなのです。


もう一度駅へと折り返して…


14:54、坪尻駅に到着。


深い峡谷の中にある猫の額ほどの場所に
隠れるようにひっそりと佇む坪尻駅。
嘗ては本物のスイッチバック駅でしたが、
今ではスイッチバックしなくても通過出来るように
線路が付け替えられてしまったので
この駅を通過する列車は一切減速さえしません。


記念撮影的なもの。
腰掛けにカメラを置いてタイマーで撮りました。


駅前大通り。
マムシが出るらしいです。
左右どちらへ向かうのが正解なんだ…?


踏切があるので左へ進んでみます。
踏切と言っても、当然の如く第4種踏切ですが。


通過列車。
小和田駅と違い列車の速度が速く、
小幌駅と違いサイレンは無いので
この2駅と比較してもかなり危ないです。
その代わり、列車通過時刻が掲示してありますが。


踏切を越えて先に進みます。
廃屋か。
そう言えば、小和田駅近くにもあったな…


地籍調査…?
こんな秘境にある廃屋でも調査するのか…


獣道を登っていきます。


途中で作業服のおじさんと擦れ違いました。
保線員の人かな?


娑婆が見えてきました。


アスファルトだ!
坪尻駅から13分程で国道32号線に到着。
この国道23号線自体も崖に張り付いたような凄い道です。


一応、坪尻駅の存在を示す看板はありますが、
これだけを見ると
えっ?このガードレールを突き破るの?
という感じですが…


正解の道はこれ。
どう見ても壊れているだけにしか見えないこの切れ目。
これが国道23号線から坪尻駅に続く唯一の道です。


国道23号線から見た坪尻駅。
凄いところにありますね。
まだ日は高いですが、坪尻駅は谷の底にある為
日没よりもかなり早く暗くなるので、
早めに折り返す事にします。


坪尻駅まで戻ってきました。
先程のおじさんが居たので、
駅名標と一緒に記念写真を撮ってもらいました。
おじさんと話をしてみたところ、
坪尻駅にある長椅子をカップル仕様にする為の
下調べをしに来たのだとか。
恋山形駅みたいにするつもりなのでしょうか…
おじさんは国道23号線へ続く道に消えていきました。


駅前大通りを右に進んでみたところ。
うーん、道は続いているのだろうか…
時間が無いので確かめる事は出来ませんが。
列車を待ちつつ、何気無く空を見上げてみると…


虹!?
こんなに天頂近くに出来る事があるのか…


16:50発土讃線普通大歩危行きに乗車。


夕焼けの鉄路。


17:06、阿波池田駅に到着。


阿波池田駅に併設されていた料理店で夕食。
祖谷そばセット。
祖谷そばは結構太めで切れやすい麺です。
祖谷峡に逃れていた平家が、
食事中に敵が来てもすぐ逃げられるようにしたんだとか。
セットで付いてきたちりめん彩ご飯が美味しくて
祖谷そばの味の印象は余り残りませんでした。


早めの夕食を終えたら旅館へ。
夕暮れの山間を歩きます。


暗くなってきたな…


ちょっと暗過ぎんよー(泣)
割と旅館までが遠かったです。
というか、阿波池田駅からバスがあったのか…
今日は祖谷峡の温泉宿です。

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