大峯北奥駈道 第1日目

大峯奥駈道縦走第1日目。
遂に始まりました、修行の旅です。

4:32、吉野駅を出発。
日の出と共に登山道に入れるよう、
日の出前に駅を出発します。
この時点で既にかなりの急坂。
しかも先輩が速いの何の…
しかし、先輩のその驚異的なスピードを以てしても
殆ど読み通りという脅威的な山行計画。
こんなスピードを維持出来るのだろうか…?


奥千本口に到着。
さあ、いよいよ登山です!
と、意気込んでいたら…
ブウゥー
車?
金峯神社の鳥居を車で潜るとは何と罰当たりな…
って、修行僧じゃないか!
修行する気が微塵も感じられない修行僧の屑。
こっちは20kg以上の荷物を担いで
吉野駅から延々歩いているというのに…
どっちが修行してるんだ…!
地図ではこの辺りから登山道が始まっていたのですが、
暫くの間は林道でした。
その間、車内から煽りまくってくる修行僧。
神罰が下れば良いのに…
登山道が始まってからも
かなりの間、林道が並走していました。
大峯奥駈道は世界遺産になるにあたって
整備されたそうだけど、
整備って並走する林道を作ったって事?
登山道の方を整備してくれよなー頼むよー


8:04、四寸岩山山頂(1,236m)に到着。
おかしい…
こんなの何でも無い山の筈なのに…
この疲労は何だ…
鈍っているのか…?
しかし、始まった山行はどうしようもない。
今はもう進むしかないんだ!

と、その前に立ちはだかる
グロテスクなまでの急登。
これが修験道…!
牛の様に鈍い歩み。
一歩進んでは息が切れ、
一歩進んでは息が切れ。
果てしなく続く坂を登り続ける。
百戦錬磨の先輩方さえ
明らかに疲労している。
長い、余りに長過ぎる300m。


11:07、大天井ヶ岳山頂(1,438.9m)に到着。
つ、着いた…
既に疲労困憊…
今日はまだこれより300m近く高い山があるのに…

兎に角進みます。
大天井ヶ岳から2km弱のところにある
五番関という場所からは女人禁制になります。
東大のワンゲル部には縁の無い話ですが。
そう言えば、女性は固より、
他の登山客を全く見ないな…
世界遺産なのに。


洞辻茶屋。
おお、人の気配が感じられる…!
ここからいきなり登山客が増えました。
何故だろう?


と思ったら、近くに別の登山口があるみたいですね。
というか、吉野から24kmもあったのか…
吉野から来る奴なんて居ないか…

洞辻茶屋から約300mの登り。
当たり前ですが、高度が約300m増すという意味です。
この区間は登山客が多いから
整備されているとは言え、
やはりどうしようも無い辛さがある…
しかし、この先にある山だけは
何としてでも登っておきたい!


着いたー!
大峯山寺だ!
山上ヶ岳山頂(1,719m)にあるお寺。
何でも、僕の一家の長男は
代々この寺に参詣しているらしく、
父も、祖父も、曾祖父も参詣し、
本当かどうか知りませんが、
祖父曰く15代前から続いているとか。
僕に関しては
「まあ別に良いんじゃない?」
みたいな感じで連れていかれなかったのですが、
奇遇にもこんな形で来る事に。
この山行に参加する事を決めた当初は
全くその存在を知らなかった
(というか、和歌山での山行だと思っていた)
のですが…
運命というのは不思議なものですね。
さて、感慨に浸っている暇はありません。
今日泊まる小屋を目指します。


16:04、小笹宿に到着。
こんなプレハブ小屋でも
山の中では高級ホテルの様に見えます。


小屋の前でやっていた謎の儀式。
流石は神聖なる大峯奥駈道…

この後はサイト(食事)をして寝ました。
うーん、小屋泊は快適だ…
藪漕ぎのテント泊とは大違いだ…
しかし、初日から11時間半行動か。
ちょっと計画が厳し過ぎるのでは…?

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