(無題)

北海道旅行第2日目。
5:10、起床。
眠い…
しかし、ここでぐっすり寝てしまっては
昨日何の為に東北本線を乗り継いだのか分かりません。


早朝の青森駅。
既に人が集まっています。


6:18発津軽線普通蟹田行きに乗車。


蟹田駅で7:07発津軽線普通三厩行きに乗り換え。
遂に(漸く?)1両編成となりました。
この車両はキハ40という型で、
相当年代物の車両です。


その為、扇風機だけでクーラーは無く、
車内放送で窓を開ける事を推奨される有り様です。
津軽は涼しいから大丈夫ですけどね。
旅情を誘います。
良いなー。
既に北海道チックな雰囲気がありますね。


北海道新幹線用の厳つい高架橋。
北海道新幹線が完成したら、
津軽線はどうなるんだろうな…


列車は森の中を進みます。
北国っぽい香りがしますね。
白樺の香りかな?


津軽二股駅。
ここで北海道へと向かう海峡線とはお別れです。


海峡線と北海道新幹線の高架橋が青函トンネル目指して
山の中へと消えていきます。
田舎にこれだけの建築物があると
何だか不思議な感覚に陥りますね。
津軽線はのんびり、のんびりと北を目指します。


7:46、三厩駅に到着。


下北半島があるので、本州最北端は
そちらに殆ど取られてしまっていますが、
それでも、最果ての地である事に変わりはありません。


駅舎。
実は有人駅だったりします。


8:03発外ヶ浜町営バス龍飛崎灯台行きに乗り換え。
真の最果てを目指します。
が、ここでハプニング発生。
何とPohmiが寝不足からか車酔いしてしまいました。
運転手さんが気を遣って途中停車してくれたりしましたが、
龍飛崎灯台への葛折りに耐えられるのかどうか…


運転手さんのアドバイスで途中下車。
ここから歩いて龍飛崎灯台を目指します。


歩くのはこの国道339号線。
国道なのに階段があるという極めて珍しい国道です。


この赤いタイルの道が国道339号線。
どう見ても裏路地ですが、れっきとした「国道」です。
噂では国交省が国道を指定する際に
間違えてこの道を指定してしまったのではないかとの事。
外ヶ浜町にとっては思わぬ観光地が出来て
棚からぼた餅といったところでしょうか。


裏路地を抜けると階段国道の始まりです。
意外と急な階段。
アブやハチが飛び回っていて
Pohmiがビビりまくっていました。


階段の途中にて。
海岸段丘。


階段国道終了。
ちなみに、国道339号線は階段部分以外にも続いています。
短い国道だと思われがちですが、総延長は108.4kmもあったり。
起点は弘前市です。


ここから更に階段村道を上って展望台を目指します。
今は外ヶ浜「町」だから町道の筈なのですが…
平成17年の合併前は三厩村だったからかな?


階段村道の上から見た景色。
風力発電用の風車があります。


龍飛崎灯台に到着。
津軽半島最北端の灯台です。
本州最北端の灯台は大間崎灯台ですが…


津軽海峡…
この先に北海道が…!


記念撮影。
YRに撮ってもらいました。
連れが居ると、こういう事が出来るので楽しいです。


岬の遊歩道。
ここでも記念撮影しましたが、
背中に羽が生えていたので敢え無くお蔵入り。


小腹が空いたのでホタテラーメンを。
うーん、美味しい!
岬での海産物は絶品です。
野島崎灯台に続き、龍飛崎灯台のストラップを購入し、
バス停へと向かいます。


バス停の近くにあったモニュメント。
「津軽海峡冬景色」が爆音で流れます。
真夏だとシュール極まりない。


11:20発外ヶ浜町営バス三厩駅行きに乗車。

11:52、三厩駅に到着。
案内板によると駅から徒歩20分という
青函トンネル入口に寄ってみようかとも思いましたが、
調べてみると2km以上ある事が判明し、
列車に乗り遅れそうだったので敢え無く却下。
青森の人は歩くのが早いのだろうか…?


12:46発津軽線普通蟹田行きに乗車。
さらば龍飛崎よ…!

13:26、蟹田駅に到着。
それでは、いよいよ北海道へ向かいます。
海峡線蟹田-木古内間は普通列車が1本も無く、
青春18きっぷでは北海道には渡れない…
というのは流石にJRも可哀相だと思ったのか、
この区間の普通席に限って、
青春18きっぷでも特急に乗る事が出来るという
特例が設けられているのです。
その分、熾烈な席取り争いが予想されますが。
普通列車を降りたら線路向こう側のホームへダッシュ!

13:29発特急スーパー白鳥19号函館行きに乗り換え。
バラバラながら、何とか3人とも座れました。


津軽線から見えた仰々しい高架橋の上を行きます。


8つほどの小さなトンネルを抜け、
いよいよ青函トンネルに突入します!


青函トンネル内での車内表示。
ロケットか魚雷にでも乗っている気分です。
今、正に津軽海峡を渡っているのか…


この特急スーパー白鳥19号は
竜飛海底駅という海底の駅に特別停車しました。
これも面白そうな駅ですね。


14:12、青函トンネルを抜け、遂に北海道に入りました!
北海道キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!


14:19、木古内駅に到着。
特例区間はここまでです。


再来年の北海道新幹線木古内駅開業を知らせる看板。
この裏で消え行くものがあるとも知らずに…


14:44発江差線普通江差行きに乗車。
これこそが今回の旅行の最大の目的です。
北海道新幹線開業に先立ち、
新幹線と同じ経路を走る在来線、
所謂並行在来線である江差線は
函館-木古内間が第3セクター化される事になり、
取り残される木古内-江差間は
道内でも随一の閑散区間という事もあって
来年5月に廃止されてしまう事となったのです。
今夏は江差線最後の夏。
今乗らなければ永遠に機会を逃してしまいます。


北海道らしい風景の中を行く江差線。
良いですねー。
トウキビ畑が如何にも北海道という感じです。


積雪して道が埋もれてしまった時の為なのか、
道の上に一定間隔で矢印が設置してあります。
あれ?でも豪雪地帯の福井にはこんなもの無かったよな…
何なのだろう?


この橋に差し掛かった辺りから
列車は急に速度を落とし始めました。
何があるのかと思いきや…


これか!
天ノ川駅。
いや、本当は駅ではないのですが…
地元の人が江差線活性化の為に作った
「駅風モニュメント」なのです。
こんなに減速して見させてくれるとは、
JR北海道も中々粋な事をしますね。
その地元の人の願いも虚しく、
江差線は廃止される事になってしまいましたが…


15:51、江差駅に到着。


これが江差駅…!
次の列車まで相当時間があるので、
江差の街を観光する事にします。


江差名物ニシン蕎麦。
江差はニシンが名産です。
蝦夷ではニシンで本州と貿易をしていた、
というのは日本史でやりましたね。
このニシンの甘露煮が美味しい!
ニシンの柳川風ご飯というメニューもあったけど、
今度自炊で作ってみようかな?


食べ終えたら、鴎島に向かいます。


砂浜だー!
キャンプしている家族が大勢居ます。


僕達は鴎島の上を目指します。
YRとPohmiは疲労故に悟りを開き始めました。


鴎島から見た夕陽。
綺麗だ…(恍惚)


ここまで来たんだな…


鴎島は景色が素晴らしいです。
いつまで居ても飽きないくらいだったのですが、
列車に乗らなければならないので駅へと戻ります。
意外と坂の多い江差。
3人共疲れて哲学モードです。


江差駅帰還。
駅だー!
駅で暫し休憩。
孫娘が東京の大学から帰省するという
おばあちゃんと話をしたりしていました。
江差から東京って、帰省するだけでも大旅行だな…


そうこうしている内に光が見えてきました。


19:08発江差線普通函館行きに乗車。
さらば、江差よ!
おばあちゃんはまた来てねと言っていたけど、
残念ながら江差線無き江差に来る予定はありません!
さらば、人生最初で最後の江差線よ!


21:16、函館駅に到着。
宿まで歩きます。


夕食の塩ラーメン。
3食麺類ですね。
このお店はどうやら人気店らしく、
僕等で丁度スープが無くなってしまい、
その後来た十数人のお客さんは残念そうに帰っていました。
幸運だったな…

宿までは徒歩20分ほど。
その宿というのが民宿みたいな感じなのですが…
うーん、ここまで条件の悪い宿は初めてだ。
格安だから仕方無いのか…?
屋根と布団があるだけマシか…
明日に備えて寝ます。

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