大学生の夏休み。
となったら、これはもう旅に出るしかない。
何処までも続く鉄路に沿って、
遥かなる北の大地へ―
北海道旅行の始まりです!
5:37発京王線各停新宿行きに乗車。
今回は珍しく始発ではありません。
時間に余裕があるというよりは、
始発に乗っても結局は意味が無いと言いますか…
まぁ、後々分かります。
6:03、新宿駅に到着。
ここでYR(常滑)と合流。
さて、ここからまずは青森を目指します。
東京から青森への行き方と言ったら?
東北新幹線?飛行機?高速バス?
いえいえ、僕達はもっと伝統的な方法で行きます。
嘗て日本で最も長かった鉄道路線、
東北本線で一路北へと向かいます。
日本で最も長い新幹線は東北新幹線、
日本で最も長い国道は国道4号線(東京-青森)、
日本で最も長い高速道路は東北自動車道。
長い長い東北路を進みます。
正直、僕も未経験レベルの長距離鈍行乗り継ぎです。
南房総や宇都宮はこの為のトレーニングも兼ねていたとか。
体力のある大学生の内しか出来ない芸当ですね。
6:20発埼京線通勤快速川越行きに乗車。
6:34、赤羽駅に到着。
背面ですが、寝台特急あけぼのです。
これでも東北本線経由で青森に行けますけどね。
ここからいよいよ東北本線です。
え?ちゃんと東京駅から行けよ、って?
余り悠長な事をしていると
終電までに辿り着けなくなるので…
6:58発東北本線快速ラビット宇都宮行きに乗り換え。
8:18、宇都宮駅に到着。
8:20発東北本線普通黒磯行きに乗り換え。
9:10、黒磯駅に到着。
直流から交流に切り替わるデッドセクションです。
交流電化は雪に強いとかで、
東北や北陸の鉄道の多くは交流電化になっています。
9:39発東北本線普通郡山行きに乗り換え。
思ったより人が減らない…
東海道本線ならいざ知らず、
東北本線を乗り通す馬鹿はそんなに居ないだろう、
と思っていたのですが…
居るものですね。
一応、この列車では座れましたが。
良い感じの田舎になってきましたねー。
10:40、郡山駅に到着。
ここで駅弁を購入しました。
11:06発東北本線普通福島行きに乗り換え。
11:54、福島駅に到着。
12:00発東北本線普通白石行きに乗り換え。
今度は座れませんでした。
全然人が減らないじゃないか(憤怒)
というか、寧ろ乗車率は上がってきている気がする…
どういう事なんだ?
と、隣で電話していた大学生の話を聞いたら、
「今鈍行乗り継いで北海道目指しとるんだけどー」
!?
居るのか…
鈍行で北海道を目指す輩が僕等以外にも…
これは真剣に席取りしないとな…
「まさか東京から乗り継いどる奴はいないだろー」
僕だってそう思っていたよ…
12:34、白石駅に到着。
12:37発東北本線普通仙台行きに乗り換え。
今度は座れました。
クロスシート万歳。
立っている人もかなり居ましたが。
この列車の車内で駅弁を食べました。
安積の鶏めし。
美味しかったです。
13:26、仙台駅に到着。
仙台…懐かしいな…
4ヶ月半振りか…
仙台と言えば東北随一の大都市。
きっとここで多くの人が降りるに違いない!
…全然減らないじゃないか(涙)
降りてもすぐに別の人が乗ってきているのか、
本当に皆が東北本線を乗り通そうとしているのか…
13:41発東北本線普通一ノ関行きに乗り換え。
え?小牛田行きって書いてあるじゃないか、って?
そうですよ!
後ろ2両は小牛田駅で切り離しなんですよ!
謀られたー!
松島。
東北本線からも見えます。
14:25、小牛田駅に到着。
前より2両に移ります。
遂に2両編成となりました。
平日朝の京王線各停列車並みの混雑だな…
しかも、節電なのか何なのか、
始めは冷房が付いていませんでした。
15:22、一ノ関駅に到着。
15:27発東北本線普通盛岡行きに乗り換え。
また2両編成なのか…(絶望)
車窓から見えた平泉。
懐かしいな…
16:56、盛岡駅に到着。
現在のJR東北本線はここで終わりです。
ここから先は第3セクターになるので、
青春18きっぷが使えません。
元・東北本線に沿って青森を目指すと
5,000円以上追加運賃を取られてしまうので、
ここから東北本線を逸れ、
花輪線、奥羽本線と乗り継いで青森を目指します。
…と思っていたのですが。
何と、大雨により花輪線一部区間運休。
当初の計画がおじゃんです。
予想はしていたけど、まさか現実になるとは…
どうすべきか…!
取り敢えず、まずは腹拵えしましょう。
盛岡駅でちょっと早めの夕食。
18:15発いわて銀河鉄道線普通八戸行きに乗り換え。
熟考の末、元・東北本線を乗り通す事にしました。
八戸行きの切符。
うーん、思わぬ出費だ…
日没。
奥羽山脈に日が沈みます。
いわて沼宮内駅。
日本一利用者数の少ない新幹線の駅として有名です。
かなり多くの人が下車しました。
曲がりなりにも新幹線駅ですね。
金田一温泉…
殺人事件が多発しそうな温泉ですね。
いつの間にか入ってきていたカミキリムシ。
駅で扉が開く度に虫が入ってきます。
流石は青森県と言ったところか。
なお、以降3日間の車内は虫との戦いになります。
20:04、八戸駅に到着。
ご丁寧に青春18きっぷ使用の可不可を教えてくれています。
色々トラブルがあったんだろうな…
ここで一旦駅を出ます。
これがポイントです。
青い森鉄道は第3セクターであり、
普通は青春18きっぷを使用出来ないのですが、
八戸、野辺地、青森の3駅で乗降する場合のみ、
特例として青春18きっぷを使用出来るのです。
この特例を使用する事により、
追加運賃を盛岡-八戸間だけに抑えられるという訳です。
知は力なり。
20:15発青い森鉄道線普通青森行きに乗り換え。
最後の乗り換えです。
21:48、青森駅に到着。
仙川駅からの所要時間16時間11分、総乗車距離747.8km。
途中にハプニングもありましたが、
11回の乗り換えを経て、遂に青森に辿り着きました!
感動です。
結局、東北本線を乗り通しましたね。
思ったより辛くなかったです。
長距離乗車は連れが居ると居ないとでは大違いですね。
旅は道連れ世は情けです。
結局、最後まで人は余り減りませんでした。
赤羽からずっと一緒の人もちらほら。
そうか…そういうものなのか…
これは明日以降も案外混みそうだな…
ちなみに、東京からの乗り通し組の多くは
急行はまなすに乗り換えて北海道へ向かっていました。
まずはホテルにチェックイン。
部屋は1番安かったセミダブルです。
男2人でセミダブル1室という事で、フロントの受付が
「1部屋ですか?あっ…(察し)」
という反応をしていました。
僕はホモではありません(半ギレ)
重い荷物を部屋に置いたら、
青森駅前でPohmiと落ち合い、夜の青森へ―
埠頭。
嘗てはここから鉄道フェリーが出ていました。
これがその鉄道フェリー、八甲田丸です。
列車ごとこのフェリーに積み込み、
津軽海峡を渡って北海道を目指していました。
埠頭から見た青森の街。
中々栄えている感じですね。
お腹が減ったので、駅前の居酒屋に。
僕はマグロ漬け茶漬けを頼みました。
夜食の美味しさは異常。
小腹を満たしたらホテルに戻り、
明日に備えてYRと同じベッドで眠りに就きました。
明日も朝が早いです。
コメント