楽しい化学実験のコーナー!
ここのところ、化学は実験ばかりです。
今日はヘキソースの反応でした。
実験の手順は以下の通り。
①スクロース36.0gを水50.0mLに溶解させる。
②ステンレス製バットにトリアシルグリセロールを滴下し、
薄く延ばした上に型を置く。
③ガスバーナーの火力を最大にし、①を加熱する。
※尚、この実験に於いては沸騰石を入れない事。
④410Kになったところで③を型へ静かに流し入れる。
⑤冷却する。
⑥固化したらバットから型ごと取り外す。
⑦型をガスバーナーで加熱し、
内容物を軟化させて型から取り外す。
⑧完成。
星です(超現実主義)
何故スクロースが再結晶しないのかというと、
加熱した際に加水分解されて
単糖類のD-グルコースとD-フルクトースになり、
それらのヒドロキシ基が水と水素結合する事で
言わば結晶水を持つ水和物のような状態になり、
粘稠な物質になるからなのです。
東大化学だと間違いなく「2行程度で述べよ」で出ますね。
水素結合による融点や沸点の上昇は
東大や京大が大好きなので、
受ける人は覚えておきましょう。
尚、この物質は俗に鼈甲飴とも称されます。
糖尿病患者の方に渡したら
殺人罪で起訴されそうな代物ですね。
(無題)

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