(無題)

【硫酸(sulfuric acid)】
分子式H2SO4で表される強酸。
濃度の高いものは強力な酸化力があり、
通常の強酸とは反応しない銅等の金属とも反応する。
水との親和性が極めて高く、脱水作用を示す他、
水への溶解熱は95.3kJ/molと非常に高い。
例えば、質量パーセント濃度98.0%(18.0mol/L)の
濃硫酸5.00mL(9.15g)を水6.00mLに加えた場合、
(18.0*5.00/1000)*95.3≒8.58
より、8.58kJの熱が発生して、
質量パーセント濃度60.4%の硫酸15.15gとなる。
この濃度の硫酸の比熱は2.18J/(g*K)であるので、
(8.58*103)/(2.18*15.15)≒2.60*102
即ち、一気に260℃も温度が上がる事が分かる。
この結果から分かるように、
濃硫酸を水に注ぐとその溶解熱により
突沸が起こるので、細心の注意を払う必要がある。

…はい、高校化学の実験に於ける失敗の代表例、
「濃硫酸の水和による突沸(爆発)」。
やってしまいましたね。
エステルに酸を加えてカルボン酸を遊離させる実験で、
希硫酸ではなく濃硫酸を加えてしまったらしく、
クラッカーみたいな勢いで溶液が吹っ飛びました。
幸い、半分冗談ながら
「もしかして爆発するんじゃない?」
とか言って、人の居ない方に向けていたので、
硫酸の直撃を受けた人は居ませんでした。
いや、何と言いますか…
特にKSさん、すみませんでした。
強い酸化力を有する硫酸や硝酸の危険度は
塩酸や酢酸なんかとは格が違うので
化学系に進む皆さんは気を付けましょう。
地学系に進むと、フッ化水素酸という
更にヤバい酸も使ったりします。

今日は全体写真の撮影もありました。
僕の前方に身長180cm超えの人々が集まっていたので、
僕が写真に写っているかは良く分かりません。
対して右方には身長160cm未満の人々が集まっており、
中々壮観なコントラストでした。
クラス毎に並んだりしないんだな…
流石は旭丘と言うべきでしょうか。

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