鉄研旅行第2日目。
今日は中国山地のローカル線巡りです。
6:10
起床。
朝食は混雑が予想されたので、早めの起床。
普段はこれより15分早いのですが。
ホテルで朝食を済ませ、8:45に出発。
サンライズ出雲。
逆行気味ですが。
さあ、これが今日の、そして今回の旅行の最大目的、
臨時普通奥出雲おろち号です。
トロッコ車両を備えたJR西日本一押しの観光列車。
木次線という超ローカル線を走ります。
客車。
冷房付きの近代的な車両です。
ただ、こちらには殆ど誰も乗っていません。
皆こちらのトロッコ車両に居るからです。
そりゃあ、どうせならこちらに乗りますよね。
8:45
出発!
ここから長い旅が始まります。
窓が開いているって良いですねー。
爽快です。
8:53
出雲市駅の隣駅、直江駅で停車。
列車行き違いの為、いきなり10分停車です。
という事で、写真撮影タイム。
跨線橋から出雲市方面を望む。
良い天気です。
特急スーパーまつかぜをやり過ごした後、発車。
9:17
宍道駅に到着。
ここで山陰本線から木次線に入ります。
跨線橋の上から出雲市方面を望む。
左の線路は草茫々で見るからに廃線ですね。
これが木次線の時刻表。
1日10往復。
さっぱりしてますね。
9:28
いよいよ木次線に入ります。
これ、どちらに向かうのかというと…
左です。
この草茫々の廃線にしか見えない線路、
これが木次線です。
もうこの時点で大体想像が付きますね。
こんな感じで田園の中を進みます。
まぁ明知鉄道くらいかなーと思っていたら…
うおっ!
草が当たる!
トロッコで行くとひやひやします。
9:43
加茂中駅に到着。
沿線で親子が手を振っています。
行ってきまーす!
9:53
出雲大東駅に到着。
愛称は「神阿多津姫命」。
10:06
木次駅に到着。
愛称は「八岐大蛇」。
普通列車と行き違い。
ここから先は10往復/日→7往復/日になります。
隧道内ではイルミネーションが点灯。
中はかなりひんやりしています。
10:14
日登駅に到着。
愛称は「素戔嗚尊」。
ここで木次乳業の車内販売が開始。
木次ミルクコーヒー、マリアージュアイス抹茶あずき味、
そして、ヤマタノオロチーズを買いました。
美味しいです。
10:28
下久野駅に到着。
愛称は「動動」。
ここまで来たら全駅撮ります。
10:39
出雲八代駅に到着。
愛称は「手摩乳」。
何かのドラマだか映画だかの撮影地になったという
国鉄時代の風格漂う立派な駅です。
中国山地と田園風景が眼前に広がります。
開放的ですねー。
10:47
出雲三成駅に到着。
愛称は「大国主命」。
何だかガラス張りの近代的な構造物が見えます。
ここでも普通列車と行き違い。
斐伊川に沿って走ります。
山深くなって参りました。
10:56
亀嵩駅に到着。
愛称は「少彦名命」。
11:08
出雲横田駅に到着。
愛称は「奇稲田姫」。
ここから先は7往復/日→3往復/日になります。
ここからが本当の田舎だ。
11:15
八川駅に到着。
愛称は「脚摩乳」。
八川そばの販売をしていました。
すぐに売り切れて買えませんでしたが。
11:30
出雲坂根駅に到着。
愛称は「天真名井」。
ここには極めて珍しい3段スイッチバックがあります。
余りに珍しいので5分間停車。
という事で写真撮影タイム。
外から見た出雲坂根駅。
伊勢奥津駅を彷彿とさせます。
出雲坂根駅で買った焼き鳥。
絶品です。
時刻表。
超シンプル。
本数が少な過ぎて奥出雲おろち号をも書き込む始末。
さて、11:35に発車です。
1段目→2段目のスイッチバック。
左が今来た線路です。
2段目→3段目のスイッチバック。
シェルターの中にポイントがあります。
下の方に出雲坂根駅が見えます。
もうこんなに登ってきたんですね。
向こうの山に赤い拱橋が見えます。
ヤマタノオロチをイメージしているのだとか。
ここら辺は最早田舎ではなく大自然真っ只中です。
よくぞこんな所に鉄道を通したものだな…
そして、幾つものトンネルを抜けると…
東城街道奥出雲おろちループ。
竣工までに10年の歳月を要したという道路。
おろち号は徒歩レベルにまで徐行します。
木次線最大の名勝にして最大のライバル。
これの所為でますます木次線が使われなくなるという。
11:55
三井野原駅に到着。
愛称は「高天原」。
標高726m、JR西日本で最も高い所にある駅です。
流石は高天原ですね。
小海線に比べたらまだまだですが。
この辺りはお察しの通り圏外です。
寧ろ他が圏内である事に驚くべきか。
12:06
油木駅に到着。
愛称は無し。
可哀想に…
奥出雲おろち号の旅も終わりが近付いてきました。
12:20
終点、備後落合駅に到着。
何かあっと言う間だったな…
奥出雲おろち号はここで折り返し。
名残惜しいですがお別れです。
外から見た備後落合駅。
何だかこれが普通に見えてきました。
時刻表。
3方面からの線路が集う鉄道の要衝なのですが、
まぁ、こういう有り様で…
芸備線新見方面は観光列車も無く、
本当に1日3往復こっきりです。
12:54発普通三次行きに乗車。
三次と書いて「みよし」と読みます。
同じく芸備線にある八次駅は「やつぎ」。
所謂、難読駅ですね。
奥出雲おろち号は観光列車として景色を見せる為、
随所で驚くべき徐行運転を見せますが、
こちらは観光要素ゼロなのに
おろち号を上回って余りある徐行振り。
15km/h制限とかがざらにあります。
自転車レベルです。
15km/h制限だからといって15km/hで走ると思うなかれ。
驚きの10km/hです。
別に駅も信号所もありません。
隣駅まで4kmほどあるのにこの速度なのです。
下手すると人間の走りに負けます。
JR西日本が保線の経費をケチる為、
こんなアホみたいな徐行運転になるのです。
但し、景色は綺麗です。
徐行してくれるとのんびり眺められるので、
そこは良いですね。
ここから塩町駅までの全駅も写真を撮りましたが、
需要が無さそうなので取り敢えず投稿は控えます。
もし希望があれば後日改めて投稿します。
14:09
塩町駅に到着。
ここで福塩線に乗り換えます。
本音を言えば三次まで行って三江線を(ry
虫の声、水のせせらぎ…
ぼくのなつやすみの風景そのままですね。
日本の古き良き原風景。
心が落ち着きます。
14:21発普通府中行きに乗車。
撮影し過ぎてカメラの充電が危うかったので、
ここから先の全駅撮影は断念しました。
この福塩線もまた超ノロノロ運転。
随所に15km/h制限があります。
しかし、そこまで驚異的な田舎でもないので、
一般人は言うに及ばず、鉄にも大して注目されず、
ある意味木次線、芸備線以上に悲境な路線。
福山市近郊で稼いで何とか凌いでいますが。
建設中の自動車道。
需要はあるのだろうか…
福塩線は鋭意緑化中です。
主に線路内が。
ところで、この福塩線には少し思い入れがあります。
というのも、僕がローカル線に目覚めたきっかけが
この福塩線だったからです。
ニコニコ動画で線路に緑溢れる福塩線の動画を見て、
ローカル線に強い衝撃を受けたのです。
ただ、名だたるローカル線を乗ってきた後では
福塩線は少し物足りなく感じます。
でも、長閑で良い所ですよ。
人間と自然が調和しているのが感じられて。
木次線や芸備線のようなローカル線は
最早人間が自然に飲み込まれていますからね…
上下駅。
面白い駅名だったので撮影。
名前に似合わず2面2線の立派な駅です。
すぐ側に上下中学校があります。
全長6123mの八田原トンネル。
ダム建設に伴う線路水没で作られた新線です。
新線はすぐにトンネルを作るから嫌いです。
芦田川には沈み橋(洪水時に沈む橋)がありました。
カメラを向けた瞬間、木に邪魔されましたが。
「カメラを向けると木が生い茂る。」
マーフィーの法則でありそうですね。
15:53
府中駅に到着。
ここから先は電化されており、
本数も毎時1、2本あります。
詰まる所、福塩線はここから先の区間で
何とか余喘を保っているのです。
16:07発普通福山行きに乗車。
本日初の電車です。
まぁ、普通の近郊路線です。
カメラの充電も、気力も失せたので撮影中止。
16:58
福山駅に到着。
山陽新幹線も通じる大きな駅です。
何と自動改札があります。
久々に見ました。
17:33発快速サンライナー岡山行きに乗車。
ここからは天下の山陽本線です。
山陽の夕暮れ。
漁村?
18:20
岡山駅に到着。
戻ってきた大都会岡山。
本当に大都会に見えます。
ここで夕食。
鉄道研究部伝統だというCoCo壱番屋で食べます。
やはり鉄道旅行はご飯と宿に無頓着です。
岡山電気軌道。
路面電車です。
主要都市で路面電車が無いのなんて名古屋くらいです。
この後ホテルへ向かい、今日の旅行は終了しました。
明日は津山へ向かいます。
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