季節は梅雨。
晴耕雨読とも言うように読書の季節。
今日の授業後は教養講座がありました。
講師は関西学院大学の井口泰教授で、
テーマは「外国人政策の改革と日本の将来」。
印象に残った事を幾つか記すと、
外国人労働者の採用と日本人の雇用は
相対立する問題ではなく、
実際、外国人労働者を積極的に採用している企業は
女性や老人も含め、日本人も多く採用している、
闇雲に外国人の文化を尊重して
互いに意思疎通の図れないコミュニティーを作るのは
「複数の単一民族主義」であって多民族主義ではない、
あと、兎にも角にも言語は超重要、
といった感じです。
時間の制約上かなり説明を省いていましたが。
外国人労働者、というか外国人移民に対する
形容し難い不安は幾分払拭された気はしますが、
しかし、今日の講座では外国人労働者を受け入れたら
きちんとそれに合わせた制度を作っていくべきで、
そうすれば破滅的な事は起こり得ない、
というのを説明したのに過ぎないのであって、
外国人労働者受け入れが絶対的悪ではない事、
言わば外国人労働者受け入れの必要条件だけを示し、
外国人労働者受け入れは必須だとする証左、
言わば十分条件は示されていないように感じました。
なるほど、外国人労働者を受け入れても
頑張れば良い社会は作っていけるかも知れない。
でも、受け入れても大丈夫だから受け入れるのか?
受け入れなければならない必然性があるからこそ
受け入れるというのが筋ではないか?
と、僕なんかはこう思ってしまいます。
外国人労働者を受け入れるというのは、
ある意味その国の労働力を奪う事にもなる訳ですし、
自国だけでは如何ともし難いというくらい
相当な必然性があって行うべき事な気がするのです。
そりゃあ、積極的に日本で働きたいという人は
拒まず受け入れていくべきだとは思いますよ。
ただ、日本が主体となって
外国から労働者を掻き集める事には違和感が…
消極的だとか保守的だとか言われるかも知れませんが。
その辺り、講座後の座談会で質問したかったのですが、
今日火曜日はスコレーの象徴のような僕が
1週間で唯一、ピアノという避け得ない用事を持つ日で、
残念ながら途中で帰らざるを得ませんでした。
うーん、残念…
…何か冗長な日記になってしまったな。
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