先月、鉄道研究部に正式入部した僕。
入部したからには精力的に活動します。
という事で、今日は鉄研旅行で明智に行きました。
5:40
起床。
滅茶苦茶眠いです。
が、この時間に起きないと間に合わないので…
成岩6:30発の急行犬山経由岐阜行きに乗り込みます。
7:21
名古屋駅の桜通口に到着。
5分前集合は基本です。
今回の参加者は12人。
7:47発の快速中津川行きで恵那を目指す。
名古屋に最も近い秘境駅と言われる定光寺駅。
8:54
JR中央本線恵那駅に到着。
ここで明知鉄道に乗り換えます。
明知鉄道明知線恵那駅。
明知鉄道というのは第3セクターの鉄道会社。
第3セクターである事からも明らかなように
この明知線、国鉄時代は大赤字路線でした。
北海道や九州の名だたる赤字路線と共に
第1次特定地方交通線に選定されるほど。
国鉄末期時の営業係数は588。
100円稼ぐ為に588円かかっているという有り様。
国鉄が放り出して明知鉄道として再出発したのです。
種々のイベント列車を運行し、
経営改善に尽力しているそうですが、
未だに赤字なのは言うべくもあらず…
既に列車が入線していました。
貸切のチャリンコ列車。
これもイベント列車です。
所謂サイクルトレインというやつで、
自転車を持って乗る事が出来ます。
名鉄もやってくれれば良いのに…
9:30
普通明智行きに乗車。
やけに混んでいます。
高校生が大勢…
何かあるのかな?
高校生達はこの阿木駅で降りていきました。
一気にローカル線らしくなったな。
沿線風景。
この辺りは日本一の農村風景に選ばれたらしいです。
何を以て日本一なのかは分かりませんが…
極楽駅。
平成20年に作られた新しい駅です。
この駅のお陰で切符が売れて、
収入が数十年振りに増加したのだとか。
極楽行きの切符…
縁起が良いんだか悪いんだか分からないな。
岩村駅にあった腕木式信号機。
昔はこういう信号機だったんです。
流石に明知鉄道も今は使っていないそうですが。
岩村駅を越すと更に田舎になってきます。
いやー、爽やかですねー。
人跡稀な地帯を抜けていきます。
よくぞこんな場所に鉄道を通そうと思ったな…
終点の明智駅までラストスパートです。
第4種踏切。
これ、右側に一体何があるのだろう…
10:17
明知鉄道明知線明智駅に到着。
こう見ると凄い勾配です。
明知線は山の中を殆どトンネルも使わずに走る為、
30‰超えの急勾配が随所に存在します。
外から見た明智駅。
今回は明智駅に附設している
車両基地を見学させて頂きました。
運転手用の梯子から車両に乗り込む。
新鮮な感覚です。
実際に運転台を触らせて頂きました。
おおー!
ちなみに、これはブレーキ。
レバーで空気圧を調整するのですが中々加減が難しい。
ノッチ(車で言うアクセル)やドア開閉ボタン等、
ほぼ全ての装置を触らせてくれるサービスっぷり。
貴重な体験が出来ました。
ちなみに、気動車運転体験というイベントがあるので、
一般の人でも1回6,000円で体験出来るそうです。
8回参加すると帽子が貰えるのだとか。
余裕のある方は是非。
道路用の信号を流用した信号。
経費削減なのだろうか…
自動車事故時の訓練に使われるという玩具の車。
国家試験にも使われるらしいです。
うーん、シュール…
1時間半程楽しんだ後、お別れ。
今日は本当にありがとうございました!
車両基地見学の後は解散して大正村で自由行動に。
昼食にはハヤシライスを食べました。
マッシュルームが入ってなくて美味しかったです。
NKは明智城址に行くと言って山の中に消えました。
無茶しやがって…
13:45
明智駅に集合。
NKも戻ってきていました。
駅で記念品購入タイム。
合格祈願の滑り止めの砂(列車用のもの)や、
極楽駅の駅名標ストラップがありました。
僕が買ったのは極楽行きの硬券切符。
これで極楽に行けますね。
…あっ!良く考えたら今日しか使えないじゃん!
13:59発普通恵那行きに乗って帰路に就きます。
行きには撮れなかった飯沼駅。
え?ちゃんと水準器使って写真撮れよって?
いやいや、水準器を使ったからこそこうなったのです。
この飯沼駅は普通鉄道としては
日本一勾配のきつい駅なのです。
勾配は33‰と、他の鉄道なら駅でなくても最急レベル。
名鉄名古屋駅から岐阜方面の列車に乗って
地上に出るまでのあの勾配(35‰)とほぼ同じです。
気動車でよく発車出来るな…
恵那駅でJR中央本線に乗り換え、
15:23発快速名古屋行きで名古屋へ。
電車内では熟睡していました。
5:40起きだしね…
16:27
JR中央本線名古屋駅に到着。
ここで解散。
JRと名鉄を乗り継いで家に帰ります。
17:47
帰宅。
という事で、今回の旅行は結構早めに終わりました。
明知鉄道って凄く経営努力をしているんだな…
赤字ではありますが、皆さんとても明るかったです。
なので、皆で明知鉄道に行きましょう。
そうすれば、いつの日か明知線が
当初の壮大な計画を成し遂げる…かも知れません。
脚注
※「‰」
1,000m進む間に何m上がる(下がる)かを表す。
数学で言う所のアークタンジェントに相当する。
※「当初の壮大な計画」
元々、明知線は計画上、JR中央本線恵那駅から
JR二俣線遠江二俣駅、JR飯田線三河大野駅等を経て、
JR東海道本線掛川駅を結ぶ路線の一部だった。
が、余りにも壮大過ぎて途中で断念された。
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