アクセス数28,000件突破!
最近はアクセス数が以前より減りましたね。
皆が本格的に勉強を始めたという事なのだろうか…
ただ単にこのブログの人気が無くなっただけか。
まぁ、アクセス数は日記のネタになるというだけで、
正直そこまで増やそうとは思っていませんが。
授業の揚げ足を取ろうのコーナー第2弾!
(第1弾はI教諭の「原発は1以上の~」)
今回はK教諭(化学)のこの発言。
「ゼットンの1兆度というのは無理がありますので、
温度の限界はまぁ20万度くらいではないかと。」
後者は論外としても、前者はまぁ合ってる?
ところがどっこい…!
現代物理学は想像を遥かに超えているんですよ。
まず、温度とは何か、から行きましょう。
温度というのは、簡単に言うと、
「その物体を作っている粒子が
どのくらい激しく運動しているか」
を表しています。
つまりは粒子の運動エネルギーな訳です。
冷水は水分子がゆっくり動き回っていて、
熱湯は水分子が素早く動き回っているという感じ。
粒子1個辺りの運動エネルギーをE(J)、
その時の絶対温度をT(K)とすると、
E=3/2*kBT → T=2E/3kB
という関係式が成り立ちます。
(kBはボルツマン定数というもので、約1.38*10-23J/K。)
さて、物理学でお馴染みの加速器という装置、
現在世界最大の加速器LHCでは、陽子と反陽子に
7TeV(1.12*10-6J)の運動エネルギーを与えられます。
これを前述の式に代入すると、
T=(2*1.12*10-6)/(3*1.38*10-23)
=5.41*1016(K)
即ち、人類は既に1兆度どころか、
その5万倍以上の温度(約5京4000兆度)を得ているのです。
ゼットンなんて目ではありません。
但し、粒子の数はほんの少し(数京個位)なので
あらゆるものが蒸発、なんて事にはなりませんが…
同じ理系教科でも、物理学と化学では
扱うスケールの幅に雲泥の差があるという事を
少しでも知って頂けたら幸いです。
物理学は文字通り桁外れですからね。
ちなみに、物理学で「温度の限界」とされる
プランク温度は約1.42*1032Kだったりします。
最早、厨二病の世界ですね。
脚注
※「ゼットン」
ウルトラマンに登場する怪獣。
1兆度の火の玉が吐けるのが売り。
コメント
ゼットン最強\(゚q゚)/
加速器はより最強(^0_0^)
ということだな。
そして、加速器など足元にも及ばない宇宙。
ヤバイ、宇宙ヤバイ。