(無題)

今日は第13回旭丘弦楽部定期演奏会。
さて、熱は下がったのか…
37.6℃…
いや、少し考えてみて欲しい。
そもそも、平熱とは一体何なのか。
その名の通り、「平時の体温」な訳だ。
所が、平時とは至って健康な時であるから、
取り立てて体温を知ろうとはしない。
増してや僕は検温自体数ヶ月振りなのだ。
然らばこの体温こそが平熱である可能性もある、
いや、きっとそうであるに違いない!
大体、36.5℃とか37.6℃とか、
絶対温度なら309.7Kと310.8Kなんだから、
0.35%しか違わない訳で、誤差の範囲内さ!
一応、念には念を入れて医院にも行って
血液検査までしてもらいましたが、
結果は「原因不明(恐らくただの風邪)」。
熱も解熱剤の効果で36.9℃にまで低下。
もう行くしかない!
後は野となれ山となれ、だ!
と、自分を説得していざ会場へ。

ほぅ…
これが中京大学文化市民会館プルニエホール…
皆さんお揃いのようで…
って、あれ!?
MTも死んでる!?
他にも、腹痛を訴える者、関節痛を訴える者、
喉の痛みを訴える者等、満身創痍な交響楽団。
パンデミックが起こっていないか…?
と言っても、今更どうしようも無いので、リハーサル。
うん、多分弾き切れるな。
演奏中に失神、なんて事には恐らくならない筈…
と、ここまでは小康状態だったのに、
リハーサルが終わった途端に悪寒が。
さ、寒い…
楽屋の隅でジャンパーを羽織って寝ていました。
誰が伝えたのか、くまさんまで来る事態に。
焦らない、焦らない、一休み、一休み…

ものの数十分で体調が持ち直す訳も無く、
足元が覚束無い状態のまま本番に。
まずは第1部弦楽編から。
モーツァルトのディベルティメントKV.138と
ドヴォルザークの弦楽セレナーデOp.22。
途中肩当てが外れるハプニングがありましたが、
まぁ、そこは御愛嬌という事で…
幾度と無く崩壊しかけましたが、
完全なる空中分解とまでは行かなかった…筈。
40分間弾き詰めた後は20分間の休憩。
この次は1時間半に亘る長丁場、第2部管弦楽編。
俺、これを弾き切ったら(ry
最初に景気付けのワーグナー、
ニュルンベルクのマイスタージンガー序曲。
以前の時のように管楽器が消える事も無く、
何とか無事に終了。
そしてやってきた、ブラームス交響曲第3番Op.90。
今日はこれを弾く為だけに
病体に鞭打って来たと言っても過言ではない!
コンサートマスターでもないのに、
無駄に身体を動かし過ぎだろって?
病気だからかなり抑え目になっていたんですよ?
音楽ってのは全身全霊で表現するものなんだ!
アンコールはドヴォルザークのスラブ舞曲Op.46-1。
え?ミュートの外し忘れ?
んー、聞こえ(ry
そして、終演。
お、終わった…
兎にも角にも一度横になりたい…
と思いきや、まさかの第2楽章リベンジ。
えー!?(困惑)
死んじゃう…死んじゃうツモ
うん、これを最後に持ってくるなら、
スラブ舞曲Op.72-2をアンコール曲にしても
全く問題は無かったと思うんだ。
で、本当に終演。
何だかんだで、あっと言う間だったな…

その後は来客へのお礼とか、皆と写真撮影とか。
…うん、皆が揃いも揃って
一言たりとも演奏に対する感想を言わないというのは、
詰まりはそういう事なのだろう。
まぁ正直な話、始めて1、2年間の素人軍団が
あんな曲に挑戦したらこうなりますよ。
と少し弁解。
半ば若気の至りでヴァイオリンを始めて約2年、
所詮は初心者な訳なのですが、
やって良かったです。
聞きに来て下さった方々、
本当にありがとうございました。

で、無理が祟ってその後病状が急激に悪化し、
頭痛、悪寒、鼻詰まり、腰痛、疝痛と
結構生死の境に近い所を彷徨いました。

今日の和訳
Apres nous, le deluge.
我々の後に大洪水あれ。
(後は野となれ山となれ。)

コメント

  1. いなば より:

    お疲れ様です、よかったよ!
    でも、わたしこういうの全く聴かないから、下手に感想言えないっていう…
    やっぱ舞台ではみんな輝いてますね。
    小阪同様、羽柴くんもADFこなかったけど行きましたよわたしは( ̄▽ ̄)どや