(無題)

今日は徳山ダム巡検でした。
岐阜県揖斐郡久瀬村にて。
いやー、清々しいまでの快晴ですね。
下見に行った時は少しどんよりした天気でしたが、
晴れて良かったです。
学校車に揺られる事2時間、
まずは徳山民俗資料収蔵庫へ。
かなり大きいです。
案内は前回と同じく脇田御夫妻。
SY(民俗学志望)のテンションが
いつに無く高かったです。
今日はカラムシから繊維を取る作業の
実演等も見せて頂きました。
説明が終わった後、昨日の座談会で焦点になった
「何故日本人にとって米は特別な存在なのか?」
という質問をぶつけてみました。
先生曰く、
昔はお米のご飯というのは超贅沢品で、
1年に数回の「晴れ」の日にしか食べられず、
その当時の「晴れの食事のお米」という憧れが
今も意識の何処かに根付いているのでは、との事でした。
脇田先生も良くは分からないそうです。
日本人と米…
この切っても切れない不思議な関係は何なんだろうな…
その後昼食で蕎麦を食べ、徳山ダムへ。
これは横山ダムのダム湖。
いやー、良い景色ですね。
周りの人々がこれ見よがしにデジタルカメラを取り出しています。
くそー、僕も買っとけば良かったかな?
徳山ダムへ行く前に、
ダムの資料館で徳山ダムについてのビデオを見ました。
うーん、これは結構プロパガンダな臭いが…
まぁ、両極端ですけどね。
見終わったら、いよいよ徳山ダムのお出見え。
やけにツバメが飛んでいます。
何もかもが大きくて距離感が失われるな…
落差が160mあるそうなのですが、そんな風には感じられません。
感覚が麻痺してますね。
結構小さい…ように見える。
こちらは放水口。
黒部ダムと違ってロックフィルダムなので豪快さには欠けますね。
(黒部ダムはアーチ式コンクリートダム。)
ちなみに、こちらがロックフィルの本体。
間隙を埋める小石は手作業で詰めたのだとか。
そして…
徳山湖
この水面の下には7つの集落が沈んでいるのか…
平野部の治水、利水、電力の為に山間部が犠牲になる、
悲しきかな、これが日本の発展の裏側なんですね…
今日は農業だけに留まらず、本当に沢山の事を学びました。

脚注
※「晴れ」
   表立って晴れやかな時。
   これに対し、普通の時は「褻」と言う。
※「ロックフィルダム」
   土砂や岩石を積み重ねて作るダム。
   台形をしている。
   構造上、ダムの端からしか放水出来ない。
   ロックフィルダム – Wikipedia
※「アーチ式コンクリートダム」
   コンクリートで作る弧状のダム。
   放水口がダムのど真ん中にある。
   アーチ式コンクリートダム – Wikipedia

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